2005年02月13日
不運のターミナル駅 〜 旧万世橋駅跡 〜
現在の中央線は、まず初めに明治22年に新宿〜立川間が開業し、その後都心へと路線を延ばす工事を行ったそうです。そして万世橋駅を都心のターミナル駅として明治45年に開業し、この駅を基点としていました。
その後、大正3年に帝都の中央駅として東京駅が開業し、大正8年には中央線も万世橋から東京駅まで延長されました。そして万世橋駅は単なる通過駅になってしまいます。さらに追い討ちをかける様に、万世橋駅舎は関東大震災で火災にあってしまいます。その後再建はされましたが、質素な造りの駅になってしまいました。
昭和11年には交通博物館が移転してきて、万世橋駅ホームとは専用改札にて結ばれていたようです。そして戦時中の昭和18年、不要とみなされ廃止されてしまいました。
中央線で神田〜御茶ノ水間を通る際に、かつてホームがあった跡が見られます。現在はホームはなく、上りと下りの線路の間にホームがあったスペースがあり草が生い茂っています。
さらに万世橋駅は、地下鉄銀座せんにも存在していたようで、こちらは神田駅〜末広町駅間の神田川下を越える工事の間、仮駅として存在していただけのようです。
こちらは痕跡を見ることはできず、かろうじてラオックス本店前の地下鉄換気口から下へ続く階段が見れるとか。地下の駅はそのままなのか、解体したのかは不明だそうです。
少し前には都営バスの万世橋停留所も廃止になっています。万世橋という名の駅、停留所はどれも悲しい運命を辿っています。
■地図リンク
■参考サイト
・東京の廃駅2/不運の幻の駅
・地下鉄 銀座線ストーリー/万世橋の謎
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