2007年12月30日
秋葉神社 −「秋葉原」の地名の由来となった神社

秋葉神社の歴史
明治のはじめに東京府内に火事が多発し、英照皇太后(明治天皇御母)はそれを憂慮していました。そして明治天皇が太政官に命令して宮城内紅葉山より鎮火三神を奉遷して東京府火災鎮護の神社として現在の秋葉原の地に創建したのが始まりだそうです。
当時秋葉神社の周辺には火除のための広大な空き地があり、この辺りを「秋葉原(あきばはら)」「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼んだそうです。
その後、明治21年に鉄道駅設置のため境内地を払い下げ現在の台東区松が谷三丁目に御遷宮しています。跡地に建設された鉄道駅の駅名は「秋葉原」となりますが、読み方は当時呼ばれていた「あきばはら」ではなく、「あきはばら」が採用されました。理由については諸説あるようですが、その後は「あきはばら」が一般的になっていきます。だから、「あきばはら」と読んでも、あながち間違いとは言えないのです。
参考文献:秋葉神社御縁起、秋葉原の歴史、Wikipedia:秋葉神社 (台東区)
秋葉原から秋葉神社への道
そんな秋葉原の由来になった神社に、遅ればせながら行ってきました。現在は秋葉原から少し離れた台東区松が谷という場所に移転しています。最寄り駅は東京メトロ日比谷線の入谷駅のようなので、地下鉄に乗って秋葉原から3つ目の駅です。

ここから地下鉄に乗って行きます。


出口から地上に出ると、目の前に大きな交差点が見えます。私はこの時秋葉神社の場所を詳しく確認せずに来てしまいましたが、携帯のYahoo!地図の最寄り駅からのルート表示でなんとかたどり着くことができました。途中、ちょっとしたトラップにひっかかってしまいましたが・・・。ルート表示は最短距離を行くため道順が少し説明しにくいので、ここではわかりやすい道順で説明します。
秋葉原方面から来た場合の出口だと、目の前の入谷交差点の対角線上の方に信号を渡ります。歩道橋と三菱東京UFJ銀行のATMのある方です。そして、オリジン弁当がある方(浅草方面)にまっすぐ進みます。
少し行くと、中入谷交差点に着きます。焼肉レストラン不二苑が目印です。そこを右に曲がって、ひたすらまっすぐ行きます。

ここまで来たらもうすぐです。

秋葉神社
秋葉神社は、静かな住宅街の中にありました。建物の間に鳥居があって、少し参道があります。

秋葉神社の入口。
入口には立て看板があって、秋葉神社の御祭神や由来について書かれています。


秋葉神社の由来が説明されています。「秋葉原」の地名はこの神社が由来ということも書かれていました。

そして、参道の先にはそれほど広くない境内に、立派な本殿(拝殿?)がありました。

真正面から見た秋葉神社です。


両脇には狛犬が。



せっかく来たので、お参りしてきました。


秋葉神社は秋葉原からそんなに離れていないので、一度参拝してみては?
秋葉原大好きな人は、初詣に秋葉神社を訪れるのも良いかもしれません。
おまけ
Yahoo!地図で秋葉神社を検索して、「最寄り駅出口から地図中心点までのルート検索」で行く人は途中にトラップがあります。入谷南公園を過ぎてすぐ左に曲がるようにルートが出ますが、公園から神社までの道が存在しません。いや、正確に言うとビルの隙間なので通れませんでした。
入谷南公園の先を左に曲がり、次の道はなぜかビルの上を通っています。



ルートが示すように公園の先を曲がらずにそのまままっすぐ行くと、すぐに神社の入口があります。
こんなこともたまにあるのはご愛嬌として、Yahoo!地図さんのルート検索は非常に便利でした。携帯で曲がり角ごとに表示してくれる機能とかあって。秋葉原マップの携帯サイトにはYahoo!さんの地図をリンクしようと考えています。
■住所:東京都台東区松が谷3-10-7
■地図リンク
関連記事
■花房神社 −民家の中に厳かに佇む江戸時代から続く秋葉原の守り神
■IT情報安全守護もある江戸の総鎮守 〜 神田明神 (神田神社) 〜
■〜 講武稲荷神社 〜
■おたぬき様で立身出世 〜 柳森神社 〜
■電気街の秋葉原と台東区秋葉原
■古地図で見る江戸・明治の秋葉原 〜 Yahoo!地図情報 古地図で東京めぐり 〜
関連リンク
■秋葉原の歴史:【プロローグ】秋葉原(あきはばら)の由来 −秋葉原電気振興会さん
■秋葉神社 (台東区) −Wikipedia
■Yahoo!地図情報

この記事についてTwitterでつぶやく
この記事へのコメント
秋葉原マップへのリンクはフリーです。 情報は記事作成時点のものですので、現在と違う場合がございます。 秋葉原マップに掲載されている写真の無断転載はご遠慮願います。 文章・画像の著作権は秋葉原マップまたはその提供者に属します。 |
Copyright ©2004-2013 秋葉原マップ株式会社 All Rights Reserved.